モダナイと僕らの役割について


最近書くことがないので、日記っぽいものを書きます。Javaのライフサイクルの件やらでリプレース案件が結構起きている気がするのと、私もちょっと関わっているのでモダナイについて。

「電子化」「ペーパーレス」のようなキーワードでシステム開発が行われていた時代、システム開発というのはそれまで運用されていた紙のワークフローを情報システムとして「作る」ことが目的でした。そして「最新のもの」として導入されたそれらのシステムが将来老朽化するなんて当時はあまり考えられていなかったように思います。

それから10年・20年経って、それらのシステムは古めかしいものになり、今「モダナイゼーション」のターゲットとなっています。

モダナイズ自体が悪いっていうつもりはないんですが、さかんに行われている(ような気がする)「モダナイゼーション」は10年前と同じように「最新のもの」を作って、「新しくなってよかったよかった。ちゃんちゃん。」で終わりになっていることが多いんじゃないかって思うんです。少なくとも私の周りはそんな空気があります。また10年後同じことをやるんでしょうか?ソフトウェアのライフサイクルはだんだん短くなっている気がします。その次は5年後かも?その次は3年後?こんなことをいつまで繰り返すんでしょうか?

また、多くのものがIT化してしまった現代は、確実に新規システム案件のパイは減っています。でもSIerは新規案件をやりたがりますよね。これまでそうやって食ってきたし、今後もそうやって食っていきたい。10年前に下っ端だったエンジニアが今マネジメントをやるようになって、上司や先輩がやってきたことを真似ている。だって彼らを見て育ってきたし。でも新規案件は少ない。なら古いものを捨てて新しいものを作ろう。こんどこそ運用工数のかからない保守もしやすい最新で完璧なものですよ。でもそれってホントに正しいことなの?

私は、既に情報化してしまった社会において必要なのは「運用工数のかからない保守もしやすい最新で完璧なシステム」ではなく「変わり続けることが容認されたシステム」であるように思います。ここで言いたい「システム」とは、アプリケーションそのものだけでなく、開発プロセスや運用・保守、ライフサイクル、システム開発に対するあり方や姿勢のようなものも含めた「システム」です(伝わる?)。周りの業務の変化や技術の移り変わりに合わせて少しづつ形が変わっていくことがあたりまえのもの。夫婦や持病のように一生をかけて付き合っていくもの。そしてそれを実現する技術がコンテナであり、DevOpsであり、アジャイルであり、マイクロサービスであり、クラウドであるように感じます。モダナイゼーションとはそういうものなんじゃないかなぁ。

そして僕たちIT従事者は、システム開発のあり方を変えていかなければならないといことを、お客さんや経営層に説いていく責務を担っているんじゃないでしょうかね。1

なんとなく自分の経験からそんなことを思ったりしたんですが、何いってんだこいつ的な感じなんですかね?それとも、そんなん当たり前やろって感じなんでしょうか?つーか、まとまりがなさすぎて誰にも伝わらん気がするわ…まぁいいか。それにしても暑いなー。


  1. かといって、じゃあお前は何かやってるのかと言われると何もやってないです。私はそういう奴です。 ↩︎